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2019.07.23 written by Itou ~舌を自由に動かして歌ももっと自由に~
哺乳類の多くは四足歩行です。
私たち、人間は二足歩行をすることで大きな進歩を遂げました。
我々の祖先は四足歩行ですし、赤ちゃんを見ると四つん這いに動き回ります。
進化、成長し、二足歩行を得た私たちは脳の容量が増え、言語を話すようになりました。
それまで、あー、うーなどの母音しか発声できませんでしたが、重力によって咽頭腔が広がり、舌を自由に動かせる範囲が広がったことにより、子音を使った言語を使用することができるようになりました。
口の中で舌が当たる部分を変えたり、弾いたりして発音してみると舌の動きがよくわかります。
しかしながら二足歩行は様々な部分で思わぬ影響をもたらします。
そのうちの一つは舌の筋力の低下です。
今回は舌の筋力の低下による、発声の困難についてお話しします。
舌の筋力が弱くなっていると、歌を歌っていても、なんだか高音が思うように出せない。
喉に痛みがくる、大きい声が出しづらいなど、様々な悩みが増えていきます。
また、音楽のテンポ感ではなく、滑舌や言葉のさばきの遅さに悩んでいる方は一度、舌の筋力を疑ってみましょう。