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2019.07.23 written by Itou 舌と姿勢の関係~舌の筋力を衰えさせないために~

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舌と姿勢、一見関係のないことのように思えます。

しかし、姿勢の歪みがある方に多いのがこの低位舌です。

自分では気がつきにくいかと思います。

猫背になると下顎が前方にでます。前方にでると顎の裏の筋肉が伸びます。
そうすると伸ばされた筋肉に顎が引っ張られ、舌が上顎に届かなくなってしまうのです。

逆に顎を引きすぎても舌は下がってしまいます。頭蓋骨から下顎にかけての筋肉が伸ばされ、さらに顎の裏を首に押し付けてしまうので舌が前に押し出されてしまいます。

また強張りやすく、歌を歌うときに空気を上手に取り込んだとしても、
吐き出すときに舌が邪魔をして上手く発声できないということが起こり得るのです。

普段の練習で舌の筋肉を鍛える方法としては、

舌の体操です。舌で歯の周りを舐めたり、舌を出したり、引っ込めたり、
ダイナミックに動かすことがポイントです。

皆さんはどのくらいの早さで

たたたたた~
または
ららららら~

と言えますか?

口を大きく開けて、
あー、いー、うー、えー、おー
そして最後にしっかりと舌を前に、アッカンベーをする時のように動かしてみましょう。
(あごに痛みのない範囲で行ってくださいね)

一日に数回、2~3か月続けてみましょう。
そして先ほどの早い動き、たたた、ららら、再度チャレンジしてみてください。

きっと舌の動きがよくなっていることでしょう。

舌の筋肉を衰えさせないために
歌う前に舌の体操を行い、舌が強張らないようにすることで

伸び悩んでいた高音の響き、滑舌の悪さ、今よりも少し大きな声が出せる、
そんな悩みが改善されるのです。